大磯の民度の高さについて

たまたま神奈川県中郡大磯町という海際の小さな町*1に引っ越してきて、夫婦そろってその民度の高さに驚いている。関係ないが、wikipediaの民度はその民度という用語の雑多加減を的確に記述していた。

ぼくら夫婦は2人ともいわゆるニュータウンの出身で、地縁や地域の付き合いというものとそんなに密接ではなかったので、例えば隣のおじさんが庭でとれたビワをおすそわけしてくれるだけで、えー!という感じになる。これは今日の話。

そして大磯は、東京通勤圏としてもかなり魅力的な街だと思う。以下、思うことを箇条書きしておく。

  • 東京駅まで70kmぐらいあるが、東海道線なら1時間ちょっと。そして、通勤時間帯なら座れる確率大。
  • 地価が奈良ぐらい。駅徒歩圏内でも、平米10万とかある。
  • 海まで5分とか10分。海に面する市町村は多いが、徒歩で砂浜まで行ける地域が町の大半というのは珍しいのでは。
  • 伝統行事がいろいろ残っていて、面白い。七夕、左義長国府祭などなど。
  • マンションが少ない。大きな一戸建てが多く、人口の増減が緩やか
  • 明治時代から別荘地として栄えた経緯もあり、移住者に大らか
  • 住宅地のすぐそばが畑、という光景がかなり広がっており、ほどよい田舎感が満載*2
  • 大磯市のような、町の人が集えるイベントが定期的にある
  • 海にも近いが山にも近い。湘南平は日常的に登れるし、車を出せば丹沢まで30分
  • 都会的なものに恋しくなったら、隣の平塚に行けば大概は揃う
  • 地盤が強い。地震でも大磯だけ震度が1低い。そして、海岸近辺も段丘になっている部分が多く、小規模な津波へは耐性があると思われる*3

そんな大磯町では統一戦から少し遅れて今月末に町議選がある。大磯町議会は、日本で唯一女性が過半数を超える議会だそうである。そういう、女性の市民活動の活発さも肌で感じる。ただ、女性が過半数であるから議会が良いという演繹は必ずしも成り立たない。ただ女性がいればそれでよいというわけではなく、議会として適切な議論や運営がなされることに重要性があるのだと思う。良い議論ができる議会なら別に男性が大半でもよい、というのが正しい姿だと思う。ぼくは特定の候補者に縁がある人間ではないのでよくわからないが、町に候補予定者の看板がいくつも立っていたり、ポスティングがあったり、状況をぼんやりと眺めている。

*1:とは言っても人口は3万人を超える

*2:これは逗子や鎌倉・藤沢には少ない光景と思われる

*3:実際、関東大震災では津波被害はなかった