くらがりゴエ


朝は大阪に出ていたのだが、天気もよかったのでまっすぐには帰らずに、暗越(くらがりごえ)をしてみた。酷道として有名な国道308号線の暗峠(くらがりとうげ)を踏破するルートである。あんまり意識していなかったが、大阪から奈良に徒歩で到達したのは長い人生で初かもしれない。

最初は新石切で降りて石切神社でも行ってテキトーに大阪の景色を眺めておしまい、にしようと思っていたのだが、奈良マラソンリタイア以来ろくに運動もしていないし、ということでひとりで旅立った。


新石切の駅から南に下って、国道308号線に入る。住宅地を抜けるのだが、途中から険しくなってくる。でもまあこの辺は神戸の岡本ぐらいだと思う。岡本みたいに道は広くないが。

近鉄の線路を越えてさらに歩くと、枚岡公園。その手前で1枚。このあたりに住んだら景色は気持ちいいやろうなー・・・

土砂崩れという文字が崩れている。

公園のトーテムポール、これ夜に見たらかなり怖いと思う。

これは別に角度をつけて撮影しているわけではない。wikipediaによると最大斜度37%らしい。最もきつかった区間は僕にも撮影する余裕はなかったらしく、写真は残っていない。ダウンジャケットの下、汗だく。

ずいぶん山の上まで来た気持ちになるが、まだ峠ではない。ところどころに神社があるのが意外。古くからお伊勢参りの街道として栄えた名残なのか。

まだまだきつい。個人タクシーのおじさんが途中で声かけしてくれた。その人は下っていたのだが、あとで観光客ぽい人を乗せて上がっていった。このあたり専門で乗っているのかもしれない。

上がりきって峠付近。意外と集落がある。棚田。春夏はきれいだろう。

この左側の道が国道って・・・。たぶんここが一番幅が狭い。

これが有名な石畳の国道。

やっと大阪府東大阪市から、奈良県生駒市に入る。この幅員1.3というのは過去のものらしい、wikipediaによると。確かにそこまで狭いところはなかった。このあたりは喫茶店とかうどん屋さんとか、いろいろお茶屋さんぽいのがあった。行楽シーズンはそこそこ賑わうと思われる。

生駒の住宅街が見える、萩の台あたりだと思う。奈良側は開けているし、集落部分以外は道が広い。最近整備された感がある。

新石切のサガミでごはん食べて出発したのが13:50ぐらい、南生駒で電車に乗ったのが15:40ぐらいなので、トータル2時間弱。休憩なし、ぼちぼち写真撮影でそれぐらいかかる。電車なら生駒から石切まで5分ちょっとなので、ありがたきモータリゼーション、ありがたきトンネル。

NAIST奈良部とか作って、こういう奈良のマイナーどころ探検、みたいなのをいろいろやっても面白いかなあ。奈良以外から来た人に、奈良のポイントをいろいろ知ってほしい。