「身の丈起業」のすすめ

「身の丈」起業のすすめ (講談社現代新書)

「身の丈」起業のすすめ (講談社現代新書)

図書館から借りてきて読んだ。
2005年ということでちょっと前の本なので、あんまり参考にならない面もあるかなあと思って読み始めたが、そんなことはなかった。ミクロな話というよりは、マクロな話が主体だったので。

ただマクロだから抽象的というわけではなく、起業のときはこうこう、と具体的な方針について「見てきた限りはこういう人のほうが成功しやすい」という感じの根拠をもとに説明していて、結構な部分は「ふうん」と頷ける。全体的には、「形から入らずに、臨機応変にアンテナを張り、それでも詰めはきっちりと」してる人が起業向きだという話だと理解した。もちろんそんな人ばっかりではないのだが。あと、多少論理的に破綻していても推進力は必要、というのもうなずけるものがあった。

それから「お客さんがいないとモノ作っても意味がない」的な話があり、なんかこれは前職の社長がよく言ってたなーと思い出した。自社開発を始めるとしても、最低限の見込み顧客(こういうことに困っている人がこういう業界にどれぐらいいるのは確実)は必要だという話である。見込みじゃない顧客がいればなおよろしい。

途中からは「会社を大きくしたくなったら」とか「株式公開」とかの話になったので読んでない。まあ、それはそうなったときにまた読むかも。

あと、これを書いている一橋総合研究所というのはなんぞやと思ってググったら
http://www.h-ri.org/
なんか石原慎太郎さんの後輩?にあたる人々が始めたシンクタンクのようで、これはこれで興味を持った。東大野球部→千葉ロッテの小林至さんとかいて驚いた*1

*1:もう小林至と聞いてもピンと来る人は少なかろう、せいぜい遠藤とか松家とか・・・