サクヤコノハナ

日曜日に大阪市此花区に行ってきた。

ちょうど日曜日の朝日新聞(たぶん大阪版)に出ていたそうだが、此花区の梅香(ばいか)・四貫島(しかんじま)といった地域ではいま、大地主の政岡土地さんが「此花アーツファーム」という事業をやっていて、芸術家さんが古い家屋を改装したりして町に住み始めている。かれこれ5年ぐらいになるらしい。妻の知り合いの方がいろいろメインに運営しているとのこと。
阪神なんば線千鳥橋で降りると、駅前こそ人通りは多いが、一本裏通りに入るといかにもな下町の住宅街。文化住宅やら古い家が並ぶ。今回はモトタバコヤと黒目画廊を訪問したが、住んでる人の気さくな交流ぶりはとても好感を持った。ぼくはアートの世界の人ではないが、徳島県神山町みたいにアート&ITな街はあるし、もともとはアートの世界にいた、ような気もする。

朝日新聞をちょうどいただいたのだが、記事自体は北加賀屋住之江区)のアート事業の話がメインで*1あった。それぞれ経緯は微妙に違うようだが、共通するのは不動産やさんが土地をかなりの面積所有しているということ。そういう基盤があるからこそ、なんとかせなあかんという危機感があって、具体的に何か動きだすのだと思う。これが各人が土地を所有して一戸建てに住んでいる土地、であれば、船頭多くしてナントヤラではないが、なかなか事態は進まない。

過疎地には空き家が多いのに、空き家を空き家として所有したままなかなか賃貸に出したがらない、という話も聞く。それにはそれなりの事情があるのだろうが、そういうところでは不動産屋さんがエイヤ!みたいなことはできないので、もっと地道な運動、活動が必要なのだろうと思う。どこにどう住むか、どう働くか、日々考えている。

*1:知らん人は適当に検索してください、こっちのほうが有名