ナラサムイ

奈良は寒い寒いと言っていたが、最近実感としてもかなり寒くなってきた。大阪より3度は寒いと思うのだが、実際データはどんなものなのか見てみた。

気象庁はえらいもので、これを肴に四合ビン1本は日本酒が飲めそうなぐらいに統計データを公開してくれている。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?
ここに行くと、地点を指定したら月ごととか年別とかいろんなクロス集計ができる。2地点比較ができるとうれしいのだが、多くは言わない。

たとえば去年の冬でいうと、10月の月最低気温が5.8度、以下11月以降は1.5,-2.3,-3.6,-5.3となる。月平均でも1月2月は氷点下になってしまう。

では、大阪はどうか。去年の10月の月最低気温が9.8度、以下11月以降は5.5,0.3,-0.9,-2.9となる。月平均では1月2月で2.7,2.0。やはり、3度ぐらい寒いには違いない。

ただ、これは百葉箱データなので、大阪の体感気温はもう少し高い可能性はあるし、最近のNAISTの天気twitterを見る限りは、この大学も奈良市の観測データよりも1度程度低いっぽい。とすると、結果的に5度ぐらい差がついているとも言える。

なんとなく「ぼくが小さかったころの奈良はこんなに寒くなかったような気がするのだが・・・」と思ったのだが、月ごとの最低気温を見る限りはそう大した変化はない。若かった頃の方が寒さに耐性があった、ということなのかもしれないし、奈良盆地内での微妙な地域差なのかもしれない。

しかし、「平均気温」というのにはいまだにしっくりこない。ちょうど今日課題で統計学的なことをしていたからなのかもしれないが、例えばある一日の平均気温、というのをとったとしても、それは何ら実感に対応するものではない。最高気温が20度で最低気温が5度の日があったとして、平均が13度としても、その13度は何時に感じた温度かがわからないからである。まあ、実感がなくても統計的に有意であるというのはわかるのだが、それよりは月の最低気温の平均であるとか、さらに言うなら月の「晴れた日の」最低気温の平均、とかのほうが意味があると思う。競馬やオートレースが好きな人なら、良馬場(晴走路)と重馬場(雨走路)のタイムを平均しても残念なことにしかならないというのは、実感できるのではないかと思う。