便利な田舎としての奈良

実家に野暮用があったので晩御飯食べがてら往復してきた。生駒市高山町から広陵町某所まで、空いていると1時間を切るが、混んでいると1時間ちょっとかかる。何とかいいルートはないものかと戻ってきてからGoogleマップと格闘してみたが、どうやら

  1. 168号線を平群・王寺経由でずっと南下→畠田4丁目で左折して上牧を抜ける
  2. 168号線を平群経由で南下→竜田大橋で25号線に入る→法隆寺東で右折して南下
  3. 県道7号線を富雄・郡山経由で南下→大和中央道経由で25号線に入る→法隆寺東で左折して南下

という大きく3ルートがあるようだ。今日は行きが1(これがいつものルート)、帰りははじめて2を使ってみたので、今度は3にしてみたい。ちなみに、1は生駒市内も王寺付近も混んでいるような気がしてならない。実は3が一番快適かもしれない。

さて、そんなこんなで道路の話なのだが、そもそもこんな狭い地域に南北に何本も道路が走っている時点で、奈良はなかなか便利な場所なのではないか、という気がした。ここでいう奈良は北西部に限定しての話ではあるが。

そして、便利だからといって高層マンションが立ち並んだりすることも特になく、街と街のあいだはのどかな田園風景やニュータウンと思しき戸建てが立ち並ぶのも、ある意味特色なのかもしれない。このあたり、奈良県の人口の9割以上が密集しているからこその光景な気がする。
じゃあ残り1割はどうなのかというと、北東部は大和高原と言ってお茶の栽培が盛んな地域、東部は宇陀という古くからの街並みも残る小さな街、南部は吉野の森林地帯ということになる。このうち南部の本当に南部、吉野町より南の村々についてはさすがに便利とは言えないが、吉野や宇陀は電車でも大阪に1時間程度で到着するという意味で、便利な田舎なのではないかと思う。この、便利な田舎という地域が広いことが奈良のひとつの特色ではないかという気がしてきた。

田舎暮らしをしたいという人は一定数いると思うが、大都市圏から外れてしまうと、本当にライフスタイルががらっと変わってしまう。それでもよいという人もいるかもしれないが、さすがにそれはちょっと・・・という人も多いのではないだろうか。そういう人には奈良県の少しはずれをお勧めしたい。実際、吉野や宇陀でも古民家を探せばポツポツ出ているようだし、古民家とまでいかずとも、畑つきの大きな家ならYahoo!不動産でも出てくる。車はあったほうが便利には違いないが、絶対ないとダメというほどではないと思う*1

いまのところそういった動きは大っぴらには出ていないと思う*2が、「便利な田舎としての奈良」という軸を打ち出していろいろやると面白いような気がする。奈良の話はまた続く。

余談:きのう畑に行ったら県道7号線が路肩決壊のため枚方方面通行止め、と書いてあっておどろいた。どんな道なのかと思い検索してみると、すごい道なのですねここは。国道のことを酷道と呼ぶのは知っていたが、県道を険道と呼ぶのは知りませんでした・・・

*1:もちろんこれはどことどう比較するかで、人により意見は異なるが、駅があって徒歩やバスで向かえるならOKという基準で見ている

*2:ちゃんと調べたわけではないので、あったら教えてください