松井と藤浪とキューピーマヨネーズ

月曜日なので研究室に行く予定だったのだが、きのう天理高校が甲子園で勝って準々決勝に進出したので、せっかくなので見に行くことにした。学研北生駒からちょうど1時間で甲子園に到着したのは9時半前。第1試合の光星学院vs桐光学園の4回ぐらいだった。

桐光学園を見るのは5年前の神奈川県大会の決勝以来で、そのときのことを自分のブログに書いていたので久々に読み返してみたのだが、そのとき相手の東海大相模のエースだった菅野が、こないだのドラフトで一騒動あったあの菅野だということに気づいて驚いた。まさか菅野のピッチングを間近に見たことがあったとは、完全に忘れていた。

さて、桐光学園は松井という恐るべき2年生が三振の山を築いており、このまま決勝まで行けば最長不倒と思われた板東英二の記録を抜くとさえ言われていた。実際、この試合も三振の山ではあったのだが、光星学院の金沢がそれ以上の出来で、桐光打線は手も足も出ず。松井もよかったが、連投の疲れか8回に力尽きた。良い試合だったが、ここ20年ほどずっと言われているとおり、投手が2人以上いないと優勝は難しい。来年に雪辱を期すというコメントが松井から出ていたが、そのためには、松井×0.8ぐらいのピッチャーがもうひとり必要だろう。そうでなければ、甲子園1,2回戦よりもレベルが高いとさえ思える神奈川県大会の最終盤を、また来年も勝ち抜くというのは至難の業ではないか。

第2試合が大阪桐蔭vs天理。天理が序盤に先制するか、先制できなくても藤浪をある程度攻めないと大差負け8-2ぐらいかと想像していたのだが、開始早々先頭打者ホームラン、その後もタイムリーこそ出ないがゲッツー崩れやらなんやらで着実に加点、藤浪は正直序盤は松井や金沢ほどではなかったが、天理はチャンスにあと一本が出ず、気付けば3-0。エース中谷を投入も連日の完投疲れから打ち込まれ、6-0。代わった漆原も打たれて8-0。まあ、勝負は藤浪を前の試合に温存していた時点で決まっていたとも言える。よいピッチャーがふたりいるチームは強い。

最後の最後、9回2アウトから天理の吉村が叩き込んだホームランは、意地の塊のようなものだった。左中間、ちょうどキューピーマヨネーズの広告があるあたりに入ったボールを見て、キューピーには彼にマヨネーズ1年分をあげてやってほしいと思った。

試合終了が2時過ぎで、朝通過した阪神電車の窓からボートレース尼崎の開催を知っていたので、1レースだけ打って帰った。こちらもまた惨敗。家に帰ってガールズケイリン買ってもまた惨敗。こういう日もあるが、こういう日にあんまりがっつりと勝負してはいけない。